節莢果(読み)ふしざやか(その他表記)loment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「節莢果」の意味・わかりやすい解説

節莢果
ふしざやか
loment

1心皮子房から生じてきた乾果一種。いわゆる莢 (さや) に入った豆果と同じ仕方でできてくるが,成熟とともに果実種子と種子との間がじゅず状にくびれ,各室は種子を保有したままくびれの部分でちぎれ,ばらばらになって落ちる。マメ科ヌスビトハギクサネムイワオウギなどの果実はそれで,ダイズやインゲンのように成熟すると莢が裂開して種子を散らす普通の豆果と区別される。ハマダイコンの果実もじゅず状にくびれ,熟しても開裂せず,くびれの部分で切れて散らばるが,この場合は2心皮から成るため節裂果または節長果 bilomentという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む