日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマダイコン」の意味・わかりやすい解説
ハマダイコン
はまだいこん / 浜大根
[学] Raphanus sativus L. f. raphanistroides Makino
アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の多年草。ダイコンの名がついているが、根はあまり肥厚しない。茎は高さ約60センチメートル、まばらに分枝し、粗毛がある。葉は互生し、両面に堅い毛を散生し、羽状に裂け、裂片は上部のものほど大きい。4~6月、総状花序をつくり、淡紅紫色花を開く。花弁は紫色の脈があり、基部に長いつめがある。角果は数珠(じゅず)状にくびれて2~5個の種子をつけ、熟しても裂開しない。ダイコンの野生化したもので、海岸の砂地に生え、日本および朝鮮半島南部に分布する。
[小林純子 2020年12月11日]