普及版 字通 「篠(漢字)」の読み・字形・画数・意味
篠
人名用漢字 17画
(異体字)筱
13画
[字訓] しの・ささ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は條(条)(じよう)。條は細長い枝などをいう。修祓のとき束ねて用い、それで身を滌(あら)った。篠は條のように束ねて用いる草の意であろう。また脩は長く切ったほし肉で、長く細いものの意がある。〔説文〕五上に筱の字を録し、「(や)の屬なり。小竹なり」とあり、矢に用いるしの竹をいう。わが国では湯神楽(ゆかぐら)に小竹葉(ささば)を用いた。
[訓義]
1. しの、ささ、すず。
2. あじか、竹であんだかごの類。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕篠 之乃(しの)。小竹、散々(ささ) 〔名義抄〕篠 シノ・ササ・アジカ 〔字鏡集〕篠 シノ・アジカ・ササ・アジロ
[語系]
篠(筱)syu、脩siuは声近く、小si、少sji、稍sheもその系統の音で、同じ語系とみてよい。
[熟語]
篠屋▶・篠驂▶・篠竹▶・篠▶・篠籬▶
[下接語]
寒篠・岸篠・巌篠・孤篠・香篠・細篠・弱篠・翠篠・清篠・篠・叢篠・束篠・竹篠・庭篠・篠・風篠・碧篠・萌篠・幽篠・篠・乱篠・緑篠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報