篦撓め(読み)ノタメ

デジタル大辞泉 「篦撓め」の意味・読み・例文・類語

の‐ため【××撓め】

《「のだめ」とも》矢竹のそりをためなおすこと。また、そのための道具
金磁頭かなじどう二つ―に取り添へて」〈太平記・一七〉

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精選版 日本国語大辞典 「篦撓め」の意味・読み・例文・類語

の‐ため【篦撓・篦矯】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「のだめ」とも ) 矢竹の曲がりをため直すこと。また、その具。細い木にすじかいに溝を彫り刻み、篦を入れて撓める。
    1. [初出の実例]「侍(さぶらひ)藤五君、召しし弓矯(ゆだめ)はなど問はぬ、弓矯ものだめも持ちながら、讚岐松山へ入りにしは」(出典梁塵秘抄(1179頃)二)

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