簡粗(読み)カンソ

デジタル大辞泉 「簡粗」の意味・読み・例文・類語

かん‐そ【簡粗】

[名・形動]簡単で粗末なこと。また、そのさま。
「何も彼も黒づくめに、―な飾付がしてあったが」〈里見弴大道無門

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「簡粗」の意味・読み・例文・類語

かん‐そ【簡粗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 飾りけがなくおおまかであること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「管仲が器量少しきなるとは、身を倹約に持て簡麁なる者かと云」(出典:応永本論語抄(1420)八佾第三)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐張嘉貞伝〕
  3. 簡単で粗末なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「何も彼も黒づくめに、簡粗(カンソ)な飾付がしてあったが」(出典:大道無門(1926)〈里見弴〉隣人)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android