籠り居る(読み)こもりいる

精選版 日本国語大辞典 「籠り居る」の意味・読み・例文・類語

こもり‐・いる‥ゐる【籠居】

  1. 〘 自動詞 ワ行上一 〙
  2. じっと引きこもっている。
    1. [初出の実例]「出で立たむ力を無みと許母里為(コモリヰ)て君に恋ふるに心神(こころど)もなし」(出典万葉集(8C後)一七・三九七二)
    2. 「終日家の内にこもり居る時は」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉五)
  3. 社寺などに祈願のため参籠している。堂などをつくって、それにこもっている。
    1. [初出の実例]「しづかにこもりゐて後の世のことをつとめ〈略〉山里ののどかなるを占めて御堂つくらせ給ひ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)絵合)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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