日本歴史地名大系 「籠上村」の解説 籠上村かごうえむら 静岡県:静岡市旧安倍郡地区籠上村[現在地名]静岡市籠上安倍川下流左岸、賤機(しずはた)山西側沿いに位置し、南は安西井宮(あんざいいのみや)村。村名の由来は付近の山を籠山といい、武田氏の砦が置かれたこともある小尾根を籠鼻(かごはな)とよんでいたので、その上手の村の意味であろうという(駿河記・修訂駿河国新風土記)。当地から応永一三年(一四〇六)一二月四日と同一六年七月九日の刻銘のある二基の石塔(静岡市教育委員会蔵)が出土している。元亀二年(一五七一)九月一七日の籠鼻円皆寺宗文への駒井英長書下(写、駿河記)によると、籠山に対する籠下(かごした)の諸給衆の竹木剪取などが禁じられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報