籬越し(読み)マセゴシ

デジタル大辞泉 「籬越し」の意味・読み・例文・類語

ませ‐ごし【×籬越し】

籬垣ませがきを越えて事をすること。
「―に麦はむ駒のはるばるに及ばぬ恋も我はするかな」〈古今六帖・二〉
籬垣を越えて品物を授受すること。一説に、麦菓子のこととも。
「これ、―にさぶらふ、とて参らせたれば」〈・二三九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「籬越し」の意味・読み・例文・類語

ませ‐ごし【籬越・馬柵越】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 籬垣(ませがき)を越えて、品物を授受したりなどすること。
    1. [初出の実例]「これませごしにさぶらふとてまゐらせたれば」(出典:枕草子(10C終)二三九)
  3. 馬柵を越えて物事をすること。
    1. [初出の実例]「ませこしに麦はむ駒のはるばるに及ばぬ恋もわれはするかな」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android