米ソデタント

山川 世界史小辞典 改訂新版 「米ソデタント」の解説

米ソ「デタント」(べいそデタント)

デタントとは緊張緩和を意味する。米ソは1960年代末,ベトナム戦争中ソ対立というおのおのの事情から接近し,69年から第1次戦略兵器制限交渉(SALT(ソルト)Ⅰ)開始ABM制限条約核戦争防止協定などを締結し,デタントを印象づけた。しかし,70年代後半から米ソ関係は再び緊張を増し,79年のソ連のアフガニスタン軍事侵攻を機に,再び対立の時代に入った。なお,85年のゴルバチョフ政権誕生以降の米ソ和解も,米ソ「デタント」と呼ばれることがある。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android