米国債入札(読み)べいこくさいにゅうさつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「米国債入札」の意味・わかりやすい解説

米国債入札
べいこくさいにゅうさつ

慢性化した財政赤字と経常収支赤字を埋めるため,米財務省が年4回 (2,5,8,11月) 実施する3,10,30年国債の定期入札。入札結果はドルに対する信頼度を表し,為替相場にも影響を与えるため注目される。 1980年代後半,生命保険会社を始めとする日本の機関投資家の膨大なジャパンマネーが 30~40%を落札し,入札の成否は日本が握っているといわれた。しかし 90年8月の入札から減少し始め,11月にはついに 20%を切って日本の影響力は低下傾向にある。半面,アメリカ国内の投資家の買い意欲が高まっており,この傾向が短期的なものか長期に及ぶものか,関心を持たれている。

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