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米韓自由貿易協定 べいかんじゆうぼうえききょうていUS-Korea Free Trade Agreement

知恵蔵の解説

米韓自由貿易協定

2007年6月、米国と韓国は自由貿易協定に署名した。協定の主たる内容には、農畜産物、自動車、繊維の自由化に加えて、法律サービス、会計サービスなどの段階的市場開放も含まれる。交渉の焦点となったのは自動車と農畜産物だが、自動車では輸入関税の相互撤廃に合意した。また韓国は、コメは自由化の対象外としたものの、現行40%の牛肉の輸入関税を15年で撤廃するとした他、オレンジ、リンゴ、豚肉など多くの農畜産物で5〜20年後の関税撤廃に合意した。ただし、署名にはこぎつけたものの、協定発効の鍵を握る米国議会では民主党を中心に異論が広がっており、いつ承認されるかは不透明である。特に最大の焦点となった自動車に関しては、米国の対韓輸出が数千台にすぎないのに対して、韓国の対米輸出は70万台以上あり、米国側の利益は限定的ではないかと懸念している。一方、韓国側の自動車企業も、米製日本車の輸入増大を警戒するなど、必ずしも手放しで喜んではいない。韓国は米国との自由貿易協定に続いてEUとも自由貿易協定交渉を開始するなど積極的で、日韓を始めとする日本の自由貿易協定交渉にも影響を与える可能性がある。

(永田雅啓 埼玉大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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