粟宮村(読み)あわのみやむら

日本歴史地名大系 「粟宮村」の解説

粟宮村
あわのみやむら

[現在地名]小山市粟宮・粟宮一―二丁目

おもい川左岸の台地上に位置し、北東神鳥谷しととのや村。村の中央を日光街道が縦断する。永徳二年(一三八二)二月日の烟田重幹着到状(烟田文書)によると、小山義政の乱の最中の前年七月二九日に粟宮口で日夜の野伏合戦があった。天文五年(一五三六)と推定される一一月二七日の小山高朝伊勢役銭算用状写(佐八文書)に「あわのミや」とみえ、小山領下郷分で伊勢役銭二貫一一五文を負担している。同二三年一二月二四日の足利義氏充行状(野田家文書)によれば、当地は小山高朝から没収されたと思われる小山領一一郷に含まれており、義氏の重臣野田左衛門大夫に宛行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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