粥川村(読み)かいがわむら

日本歴史地名大系 「粥川村」の解説

粥川村
かいがわむら

[現在地名]美並村高砂たかさご 粥川

長良川右岸の粥川流域にあり、南は高原こうはら村。観応二年(一三五一)の神宮伝記(長滝寺蔵)に「夫粥川は」とあり、永正七年(一五一〇)一二月日の星宮神社の梵鐘奉納札に「下田郷粥河住実良」とある。正保郷帳に村名があり、田方四五石余・畑方一三七石余。宝暦六年(一七五六)の郡上郡村高覚帳(鈴木文書)では、家数五六(水呑四)、寺領一〇石余、御林一とある。安永二年(一七七三)の郡上領留記(大西文書)は下川筋川東に位置づけ、轆轤挽村とあり、木地師を業とする人の多かったことがわかる。文政六年(一八二三)明方筋・下川筋の村々世話役の増人分として、当村清兵衛などが任命された(「世話役増人触書」石田文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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