知恵蔵 「精子競争」の解説 精子競争 自分の精子で卵を受精させようとする雄個体間の競争。交尾したのち雌の生殖口を交尾栓でふさいだり、トンボ類のように交尾後もつながったままで飛行して、他の雄の精子の進入を防いだり、カワトンボ類のように先に交尾した雄の精子を掻き出したりといった行動を指す。このほか、霊長類の優位雄がより大きな精巣を発達させることも、精子の量が多いほど受精の確率が高まるので、精子競争の一種と考えられる。 (垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by