精練・精煉(読み)せいれん

精選版 日本国語大辞典 「精練・精煉」の意味・読み・例文・類語

せい‐れん【精練・精煉】

〘名〙
① (形動) よく練習すること。また、十分に鍛えてあるさま。
※米沢本沙石集(1283)三「上は万に付て優にやさしき風情に云(み)へて、内々は世知弁にて心まさなく、きびしく精練(セイレン)也けるままに」
※中華若木詩抄(1520頃)下「精練なる行者の居る処なれば精舎と名づくるともいひ」 〔魏志注‐袁紹伝〕
② 天然繊維に含まれている樹脂、蝋(ろう)分、脂肪、コロイド物質、土砂などの夾雑物質を除去すること。原料繊維について行なわれるだけでなく、紡績、製織などの工程で付着したのり剤、機械油などを除去するために各工程の途中でも行なわれる。発酵精練、浸水、洗毛、石鹸精練、絹練り、糸練りなどの方法がある。繊維精練。〔染織辞典(1931)〕

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