普及版 字通 「糜」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音]
[字訓] かゆ・ただれる・ついやす・ほろぼす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(麻)(ま)。〔説文〕七上に「糜(さんび)なり」(段注本)とあって、粥(かゆ)をいう。また粥のようにもとの形が崩れることを糜爛(びらん)・糜敗という。組織や秩序の敗壊することをもいう。

[訓義]
1. かゆ、こいかゆ。
2. ただれる、形がくずれる、くだく。
3. ついやす、ちらす、なくなる。
4. ほろぼす、つくす。

[古辞書の訓]
名義抄〕糜 カユ 〔立〕糜 カユ・クダク・チリ

[語系]
糜miaiは糜粥の字。糜爛の字はなお下に火を加えたmiaiが正字。〔広雅、釈詁三〕に「は熟するなり」、〔玉〕に「爛熟するなり」とみえる。mea、靡miaiのように声の字に靡乱の意があるのは、の声義をとるものであろう。

[熟語]
糜捐糜潰・糜糜耗糜砕糜財糜散・糜子糜煮・糜粥・糜糜損・糜費・糜腐・糜沸糜粉糜弊糜没糜滅・糜爛糜乱
[下接語]
芋糜・行糜・斎糜・菜糜・施糜豆糜・乳糜・薄糜糜・薬糜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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