糸村(読み)いとむら

日本歴史地名大系 「糸村」の解説

糸村
いとむら

[現在地名]田川市位登いとう

北流する中元寺ちゆうがんじ川の左岸に位置し、北は西弓削田にしゆげた村など。同川と支流猪膝いのひざ(現在の猪位金川)の合流点にある乙女おとめ井堰は川の遡上限界点といわれるが、実際は少し上流の池尻いけじり(現川崎町)まで遡上した。中世位登いと庄の遺称地で、鎮守位登いとう八幡神社。元和八年人畜改帳に村名がみえ、高一千一六八石余、家数一七〇・人数三〇六(うち百姓一九・名子三〇・町人三・鍛冶一)、牛四四・馬三〇。宝永七年(一七一〇)には本免四ツ四分、本高一千一六八石余・物成六四七石余、田七一町五反余・畠二三町余、銀小物成二八四匁余、竈数一〇三・人数五四二、牛馬七七(「村々万覚書」瓜生文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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