事典 日本の地域ブランド・名産品 「紀州箪笥」の解説
紀州箪笥[木工]
きしゅうたんす
和歌山市内で伝統工芸士によって伝統的な技術又は技法により製造された箪笥。江戸時代、紀州藩の積極的な振興策によって産地が形成された。古文書によれば、当時すでに町人のあいだでも婚礼調度品としての箪笥が和歌山でつくられていたことがわかる。桐特有の上品な木肌ときれいな木目模様をいかした箪笥は、丈夫で質素、繊細な美しさがある。世代を越えて引き継がれる家具として根強い人気を誇る。1987(昭和62)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年7月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5061738号。地域団体商標の権利者は、紀州桐箪笥協同組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報