紀益人 きの-ますひと
?-? 奈良時代の官吏。
大和(奈良県)平城左京の紀寺(きでら)の奴であったが,天平宝字(てんぴょうほうじ)8年(764)身分の見なおしをうったえでて,紀朝臣(あそん)の氏姓をゆるされ,戸長として京戸に編入される。以後益麻呂と名のり,神護景雲(じんごけいうん)4年従四位下,陰陽頭(おんようのかみ)兼伯耆介(ほうきのすけ)となるが,宝亀(ほうき)4年(773)官位をうばわれて庶人におとされ,姓名も田後部(たしりべの)益人とされた。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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