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約因 やくいんconsideration

翻訳|consideration

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

約因
やくいん
consideration

対価とも訳される。英米契約法上,契約が裁判所において強制力を付与されるためにそなえなければならないもので,契約の締結にいたる誘引をいう。コモン・ロー上のもので,約束者に生じた利益または約束の相手方がこうむる不利益のいずれかがその要件である。しかし,裁判所によって認められる,十分な約因とはどのようなものか,という疑問に対する解答は時代によって相当に変化がある。契約に強制力が付与されるためには約因を必要とするとの法理は,契約法においていくつかの機能をもっている。すなわち,約因は,契約存在の証拠提供に加えて,約束者を軽率な行動から守るという注意喚起機能,効用性が疑問な取引を思いとどまらせる抑制的機能,関係当事者に特殊の取引類型の識別を可能にさせる主導的機能などである。

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大辞林 第三版の解説

やくいん【約因】

英米法の概念で、契約に法的拘束力を与えるために必要とされるもの。これを欠くと捺印証書によらないかぎり契約は有効に成立しない。

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世界大百科事典内の約因の言及

【コンシダレーション】より

…英米契約法上の基本的概念の一つで,約因と訳されている。英米契約法は,契約が有効に成立するには,一定の方式を踏んだ〈捺印証書deed〉とよばれる書面によっているか,コンシダレーションが存在するかの,どちらかが必要であるという立場をとってきた。…

※「約因」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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