紅藻デンプン(読み)こうそうでんぷん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「紅藻デンプン」の意味・わかりやすい解説

紅藻デンプン
こうそうでんぷん

紅藻類に広くみいだされるデンプン様物質。紅藻類に特有の光合成産物で、高等植物同化デンプンに類似しているが、ヨウ素反応では黄褐色から暗紫紅色となり、最後青色となる。グルコースが10から19個結合した分枝構造をもち、高等植物のアミロペクチンに似ている。細胞内では0.5~6マイクロメートルの小さな顆粒(かりゅう)となって存在しているが、水で膨潤するとアミラーゼによって加水分解される。

吉田精一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む