日本大百科全書(ニッポニカ) 「紅藻デンプン」の意味・わかりやすい解説 紅藻デンプンこうそうでんぷん 紅藻類に広くみいだされるデンプン様物質。紅藻類に特有の光合成産物で、高等植物の同化デンプンに類似しているが、ヨウ素反応では黄褐色から暗紫紅色となり、最後に青色となる。グルコースが10から19個結合した分枝構造をもち、高等植物のアミロペクチンに似ている。細胞内では0.5~6マイクロメートルの小さな顆粒(かりゅう)となって存在しているが、水で膨潤するとアミラーゼによって加水分解される。[吉田精一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例