同化デンプン(読み)どうかでんぷん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「同化デンプン」の意味・わかりやすい解説

同化デンプン
どうかでんぷん

緑色植物の葉に光合成の結果生ずるデンプンをいう。葉を日光に当てたあとアルコールで煮て葉緑素を除き、さらにアルカリ処理してから十分に水洗しヨードを加えると、葉が青紫色に染まり、デンプンが生じていることがわかる。夜間には、同化デンプンは速やかに低分子化され、ショ糖の形となって貯蔵場所に運ばれ、ここでふたたびデンプンに再構成される。この貯蔵型のデンプンを貯蔵デンプンという。

村松 喬]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「同化デンプン」の意味・わかりやすい解説

同化デンプン
どうかデンプン
assimilatory starch

植物が光合成によって最初につくるデンプンをいう。陸上の緑色植物や緑藻では,特殊な植物を除いては,だいたい葉緑体中に一時貯蔵される。紅藻藍藻では葉緑体の外部の細胞質中に一時貯蔵されている。同化デンプンも貯蔵デンプンも同じにアミロペクチンアミロースから成り,組成は植物の種類によって異なる。

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