普及版 字通 「紊(漢字)」の読み・字形・画数・意味
紊
10画
[字訓] みだれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(文)(ぶん)。〔説文〕十三上に「亂るるなり」とあり、前条の縮も同訓。縮は糸の長短についていい、紊はその色についていう。また「書に曰く、條りて紊れず」と〔書、盤庚上〕の文を引く。條(条)は糸の筋目をいう。〔説文通訓定声〕に(紋)は左形右声、紊と同字であるとするが、は紋理・花紋の意に用い、用義の異なる字である。
[訓義]
1. みだれる、みだる、まがう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕紊 ミダル 〔立〕紊 ミダル・マガフ・アヤ
[語系]
紊miun、biunは声義近く、また(紛)phiun、泯mienも同系の語。交わりみだれることをいう。
[熟語]
紊棄▶・紊淆▶・紊砕▶・紊緒▶・紊▶・紊煩▶・紊紛▶・紊乱▶・紊裂▶
[下接語]
紊・紊・虧紊・淆紊・弛紊・侵紊・衰紊・繁紊
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報