紗刺し(読み)しゃざし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「紗刺し」の意味・わかりやすい解説

紗刺し
しゃざし

紗の布地図案を写し絹糸を刺し埋めていく刺しゅうの一つである。紗自身が粗いからみ織であるから、その粗い布目を生かして刺しゅうするものである。古くは中国明(みん)の時代の婦人服の飾りに使われていたという。日本においてもそのころに中国より伝えられたという。現在その作品は、僧侶(そうりょ)、神官装束婦人の帯、ハンドバッグなどにみられる。とくに金糸銀糸を多く使ったもののほうがより美しい。絽(ろ)刺しと同じような手法で刺し上げていく。

[石川朝子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む