紗那村(読み)しやなむら

日本歴史地名大系 「紗那村」の解説

紗那村
しやなむら

面積:九七三・三〇平方キロ(境界未定)

大正一二年(一九二三)紗那郡有萌ありもい村・別飛べつとぶ村・紗那村が合併して、二級町村の紗那村が成立。択捉えとろふ島の中央部に位置し、南西は択捉郡留別るべつ村、北東蘂取しべとろ郡蘂取村、西はオホーツク海、東は太平洋に面する。蘂取村との境界はオホーツク海側のポロスと太平洋岸のイカバネ岬を結ぶ線である。紗那と別飛から北に約二〇キロ半島状に突き出た地形となっており、散布ちりつぷ(一五八七・三メートル)・北散布(一五六一・一メートル)などがある。紗那湾には有萌川・ポン川・振別ふれべつ川・紗那川・ナヨカ川などが注ぎ、別飛には温泉おんせん川・アンコロ川などが集まっている。太平洋側は小田萌おだもえ(一二〇七・六メートル)などの山々が連なる。


紗那村
しやなむら

[現在地名]紗那郡紗那村大字紗那

明治初年から大正一二年(一九二三)までの村。北はオホーツク海に臨み、紗那湾に紗那港がある。紗那港からイカバノツ岬までは北に大きく突き出しており、北散布きたちりつぷ(一五六一・一メートル)・散布山(一五八七・三メートル)などの高山がある。紗那湾には紗那川・ナヨカ川などが注いでいる。明治初年にシヤナなどを包含してシヤナ村が成立。同六年(一八七三)紗那に開拓使根室支庁の出張所が置かれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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