日本歴史地名大系 「根室支庁」の解説 根室支庁ねむろしちよう 面積:八四七六・三三平方キロ根室(ねむろ)市、野付(のつけ)郡別海(べつかい)町、標津(しべつ)郡標津(しべつ)町・中標津(なかしべつ)町、目梨(めなし)郡羅臼(らうす)町、色丹(しこたん)郡色丹(しこたん)村、国後(くなしり)郡泊(とまり)村・留夜別(るよべつ)村、択捉(えとろふ)郡留別(るべつ)村、紗那(しやな)郡紗那(しやな)村、蘂取(しべとろ)郡蘂取(しべとろ)村北海道の東端部、北は知床(しれとこ)半島から南は根室半島に至る間に位置し、北西端部の山地を除き、ほとんどは丘陵地帯。このほかオホーツク海・根室海峡・太平洋上にあるいわゆる北方領土の歯舞(はぼまい)諸島・色丹島・国後島・択捉島を含む。当支庁の面積八四七六・三三平方キロはこれら諸島の面積を含むが、風蓮(ふうれん)湖の面積は含まない。現在の管内は北方領土を除くと一市四町。当支庁は明治三〇年(一八九七)郡役所廃止により、旧根室国の根室郡・花咲(はなさき)郡・野付郡・標津郡・目梨郡、旧千島国の得撫(うるつぷ)郡・新知(しむしる)郡・占守(しゆむしゆ)郡・国後郡・色丹郡の一〇郡を管轄し、同三六年に紗那支庁の廃止により、千島国の択捉郡・振別(ふれべつ)郡・紗那郡・蘂取郡の四郡を加えた。大正一二年(一九二三)振別郡が紗那郡に吸収合併。昭和二〇年(一九四五)八月の第二次世界大戦終結後、得撫郡・新知郡・占守郡・国後郡・色丹郡・択捉郡・紗那郡・蘂取郡と花咲郡の一部(歯舞諸島)がソビエト連邦(ソ連)の占領下に置かれた。支庁所在地は根室市。根室地方は近世にはネモロ場所(前身はキイタップ場所)に含まれ、一時期を除き場所請負商人によって経営されてきた。明治二年一〇月開拓使根室出張所が設置され、開拓判官松本十郎が官吏のほか移民一〇〇名・職工一五名などを率い現在の根室市街地に移住(「事業報告」第一編)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「根室支庁」の意味・わかりやすい解説 根室〔支庁〕ねむろ 「根室振興局」のページをご覧ください。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by