精選版 日本国語大辞典 「紫蘇科」の意味・読み・例文・類語
しそ‐か‥クヮ【紫蘇科】
- 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。約二二四属五六〇〇種あり、汎世界的に生育するが分布の中心は地中海沿岸地域。多くは草本。茎の横断面は四角く托葉のない葉をつける。花は両性または雌雄異株。左右相称、五数性。通常、五裂片の萼(がく)、五裂する花冠、雄しべは四。子房上位で二室であるが、花の構造は変化に富む。果実は四個の痩果が一塊りとなるか堅果様または石果。この仲間の花の構造は虫媒花としてしばしば研究され、子房は蜜腺を持つ花托に着き、また、二個の舌状花冠片と雄しべは昆虫を引き寄せ、さらにとまって蜜を採集しやすい役目をするという。訪花昆虫としてはミツバチやチョウの仲間、また鳥類のハチドリが有名。おどりこそう科。くちびるばな科。しんけい科。はっか科。