畠山義総(読み)はたけやま よしふさ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「畠山義総」の解説

畠山義総 はたけやま-よしふさ

1491-1545 戦国時代の武将
延徳3年生まれ。畠山慶致(よしむね)の子。永正(えいしょう)12年(1515)伯父畠山義元の跡をついで能登(のと)(石川県)の守護となる。七尾城主として一向一揆(いっこういっき)を鎮圧し,領国を安定させる。古典,和歌,漢詩文などの文芸を愛好し,能登畠山文化の全盛期をきずいた。京都大徳寺の塔頭(たっちゅう)興臨院を建立天文(てんぶん)14年7月12日死去。55歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の畠山義総の言及

【能登国】より

…応仁・文明の乱(1467‐77)後,守護畠山義統は能登に下国し,動揺する領国の再建に腐心して,戦国大名化への基礎を固めた。戦国前期の北陸地域の内乱的状況のなかで,能登畠山氏は一族間の内訌や一向一揆の反乱などを克服し,やがて戦国中期の畠山義総(よしふさ)の時代に,領国の繁栄を招来するが,その間,守護所(府中)に近接する七尾山に堅固な山岳城(七尾城)を構築し,山下に戦国城下町七尾の形成もはかられた。義総の勢威を頼って,京から多く公卿,禅僧の流寓(りゆうぐう)や歌人,連歌師の回遊も見られた。…

※「畠山義総」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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