細胞含有物質(読み)さいぼうがんゆうぶっしつ(その他表記)cell inclusions; cell contents

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「細胞含有物質」の意味・わかりやすい解説

細胞含有物質
さいぼうがんゆうぶっしつ
cell inclusions; cell contents

細胞によってつくられた細胞内の貯蔵物質や分泌物質。後形質の一種であるが,植物細胞の細胞壁や動物細胞の細胞間物質は含めない。細胞含有物質としては液胞内に多量にある水をはじめ,デンプングリコーゲンショ糖などの炭水化物蛋白質,脂肪,有機酸,色素,卵黄物質など種々のものがある。これらは粒状,結晶状として存在するほか,水溶液として存在する。たとえばデンプンはデンプン粒として色素体の中に形成され,蛋白質は蛋白質粒や糊粉粒として細胞質中に生じ,脂質油滴,卵黄物質は卵黄粒として細胞管中に生じ,シュウ酸カルシウムは液胞中に結晶として生じ,アントシアンの色素やブドウ糖,ショ糖などは液胞内の細胞液中に溶解して存在する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む