内科学 第10版 「細菌,真菌感染症」の解説
細菌,真菌感染症(口腔粘膜・舌の疾患)
a.急性壊死性潰瘍性歯肉炎(acute necrotizing ulcerative gingivitis:ANUG)
フゾバクテリウム,スピロヘータなど嫌気性菌の混合感染で生じる.歯肉辺縁より始まる潰瘍.
b.口腔カンジダ症(oral candidiasis)
真菌のカンジダの感染.多くは口腔に常在し日和見感染である.急性偽膜性カンジダ症が最も多く,白い偽膜は拭くと剥がれ,発赤やびらんが生じ,鵞口瘡(thrush)ともいう.[高戸 毅]
■文献
榎本昭二,他編:最新口腔外科学,第4版,医歯薬出版,東京,2000.玉置邦彦総編集:最新皮膚科学大系第17巻 付属器・口腔粘膜の疾患,第1版,中山書店,東京,2002.
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報