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鵞口瘡 がこうそうthrush

翻訳|thrush

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鵞口瘡
がこうそう
thrush

口腔カンジダともいう。カンジダ・アルビカンス Candida albicansという真菌の一種が感染して口の中に異常増殖して起る粘膜の病気。初め口の中の頬部や口蓋粘膜に数個の乳白色でやや隆起性の斑点が現れ,互いに融合する傾向を示す。口腔から食道や鼻,咽頭に広がることもある。栄養障害の乳幼児にみられることが多く,成人では癌,結核などにかかって高度の全身性の衰弱をきたしたときや,抗生物質を使用したあとに起ることがあるが,一般に予後は良好。抗真菌剤がよく効く。

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百科事典マイペディアの解説

鵞口瘡【がこうそう】

カンジダというカビの一種の増殖による疾患。主として乳児の口腔粘膜・歯ぐきに乳かす様の白いものができる。カンジダは口腔内常在菌で,放置しても2〜4週間で治癒(ちゆ)し心配ない。

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世界大百科事典 第2版の解説

がこうそう【鵞口瘡 thrush】

口腔カンジダ症の初期で病変が口腔の内表面に起こるものをいい,急性偽膜性口腔カンジダ症とも呼ばれる。最初,白色ないし灰白色の点状の苔状物が生じるが,これははがれやすく,その下には発赤した粘膜面がみられる。その後,苔状物は比較的急速に広がり,厚さを増して偽膜となり,はがれにくくなる。頰粘膜,舌,口唇にできやすいが,口腔粘膜全体から咽頭,喉頭,食道へと進むこともある。病原菌は真菌のカンジダ・アルビカンスCandida albicanceが最も多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鵞口瘡
がこうそう

カンジダ・アルビカンスCandida albicansなど真菌(カビ)の一種によっておこされる疾患をいい、口腔(こうくう)粘膜にみられる。口腔カンジダ症の一つ。灰白色あるいはクリーム色の斑(はん)状を呈し、牛乳の濁り粕(かす)のような外観で、容易にふき取れるが、跡に滑らかな赤いびらん面が残る。似た外観を呈する病変が細菌やウイルスでもおこされる。抵抗力の弱い栄養失調の乳幼児、ことに未熟児や重篤患者にできやすい。治療にはアムホテリシンB、ナイスタチン、クロトリマゾールなど抗真菌剤の液剤、軟膏(なんこう)、トローチ、乳液などを局所的に使用するが、内服を併用する場合もある。また、重曹水あるいは10万倍ゲンチアナ紫によるうがいや洗浄もよい。予防には病室、病衣、治療スタッフの手などの消毒法の励行が有効である。[福嶋孝吉]

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