経念村
きようねんむら
[現在地名]珠洲市若山町経念
鈴内村の西、若山川の形成した扇状地の扇頂部に立地。井林・胡橋などの垣内がある。かつて飯田町の乗光寺や大坊村の正福寺が当地にあって、朝夜その読経の聞える地であったので地名があるというが、「能登志徴」の引く郷村名義抄によれば、往古経念寺という寺があったと伝える。永禄元年(一五五八)三月の菅原神社鳥居再興棟札に「経念邑大工長次郎」とある。また古名を胡麻志と書き、コバシと称したのは古麻志比古神社に由来するものともいう。正保郷帳に村名がみえ、高二六一石余、田一五町九反余・畑一町四反余、新開高四八石余(免三ツ一歩二厘)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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