経済特科(読み)けいざいとっか(その他表記)Jing-ji-te-ke; Ching-chi-t`ê-k`o

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経済特科」の意味・わかりやすい解説

経済特科
けいざいとっか
Jing-ji-te-ke; Ching-chi-t`ê-k`o

中国,清末の官吏登用法。清末になると科挙制度,特に八股文による儒教の経典中心の試験制度の弊害が叫ばれた。光緒 24 (1898) 年,時事に通じた有能な人材を登用するため,正規の科挙とは別に経済特科を開くことになった。戊戌 (ぼじゅつ) の変法が行われるとその実施が準備されたが,政変により新政が挫折すると廃止された。しかし義和団事変後,光緒新政期にいたると再びその意義が認められ,同 31年に実施されたが,科挙制の廃止に伴って終りを告げた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 戊戌

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android