経済関係緊密化協定(読み)けいざいかんけいきんみつかきょうてい(その他表記)Australia-New Zealand Closer Economic Relations Trade Agreement; CER

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経済関係緊密化協定」の意味・わかりやすい解説

経済関係緊密化協定
けいざいかんけいきんみつかきょうてい
Australia-New Zealand Closer Economic Relations Trade Agreement; CER

オーストラリアニュージーランド両国が 1982年 12月に締結した地域協力協定。発効は 83年1月。両国の市場規模を自由貿易圏設立によって拡充しようとするもの。当初は 95年を目標に,両国間の貿易数量制限,関税などの段階的引き下げが進められてきたが,88年の見直しにより 90年7月までに完全自由化を目指すこととなった。 89年にはニュージーランドのパーマー政権により通貨統合法制税制の統一化の必要性が強調され,サービス貿易 (投資,金融,交通,通信) の自由化が進められて,当初の予定どおり 90年7月には両国間の関税を撤廃し,単一の経済圏を形成した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android