結馬村(読み)けちばむら

日本歴史地名大系 「結馬村」の解説

結馬村
けちばむら

[現在地名]名張市結馬

黒田くろだ村の西に位置し、集落背後に茶臼ちやうす(五三五・八メートル)がせまり、山麓より田地が開け、初瀬はせ表街道を挟んで宇陀うだ川河岸に至る。嘉元二年(一三〇四)正月一四日の黒田庄有徳人交名注進状案(東大寺文書)に載せる「寺カキウチ」、永享一一年(一四三九)の黒田庄百姓等連署起請文(同文書)に載せる「寺垣内村」は黒田本庄内の村であること、列記された村の記載順序と他村との比定により当村の古名と判断され、名称より寺を中心として発達した村と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android