統制的観察(読み)とうせいてきかんさつ(その他表記)controlled observation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「統制的観察」の意味・わかりやすい解説

統制的観察
とうせいてきかんさつ
controlled observation

社会学的観察において,調査票を用いずに直接,対象を観察する方法一つ。観察記述の方法が観察者の自由にゆだねられているのではなく,標準化され厳密に統制されている。普通こうした観察法は実験室内で行われることが多いことから実験室的観察ともいわれる。データ把握を画一的,客観的に行いうる点で調査票法に通じるところが多い。この方法を利用した研究として有名なのは,R.F.ベールズ相互作用過程分析である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android