ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベールズ」の意味・わかりやすい解説
ベールズ
Bales, Robert Freed
アメリカの社会学者。 1941年ハーバード大学卒業,同大学で博士号を取り,以後同大学教授。小集団研究における J.L.モレノのソシオメトリーや K.レビンの実験的方法をさらに発展させ,「組織的観察法」を工夫した。彼は小集団のみならず,大きな社会集団の相互作用を観察記録するためにこの観察法を構成し,これは「相互作用過程分析」と呼ばれる。また T.パーソンズらの行動パターンの分析理論に方法的な手掛りを与えた。主著『相互作用過程の分析』 Interaction Process Analysis (1950,パーソンズらと共著) ,『行為理論作業論文集』 Working Papers in the Theory of Action (53,パーソンズ,E.A.シルズと共著) ,『核家族とこどもの社会化』 Family,Socialization and Interaction Process (54,パーソンズらと共著) 。
ベールズ
Bales, Peter
[没]1610頃
イギリスの書家。筆跡模写が巧みであったため,1576~90年 F.ウォルシンガムの諜報活動に動員され,バビントン陰謀事件の摘発にも貢献した。 90年習字学校校長。『速記法の技術』 Arte of Brachygraphie (1590) は速記法方式化の最初の試みの一つ。
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