絵難房(読み)エナンボウ

デジタル大辞泉 「絵難房」の意味・読み・例文・類語

えなんぼう〔ヱナンバウ〕【絵難房】

後白河法皇ころの人。どんな名画にも必ず非を見つけて悪口を言ったと「古今著聞集」に伝えられる。のちに、人の描いた絵に難癖をつける人をさしていうようになった。

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精選版 日本国語大辞典 「絵難房」の意味・読み・例文・類語

えなんぼうヱナンバウ【絵難房・画難坊】

  1. 中古末期、後白河法皇の頃の人で、どんな名画を見ても、どこかに非を見つけ、なんとか悪口を言ったところから、この名で呼ばれたという。のち広く一般に他人の描いた絵を見て非難する人。
    1. [初出の実例]「同御時、絵難房といふ物候ひけり。いかによく書きたる絵にも、必ず難をみいだすものなりけり」(出典:古今著聞集(1254)一一)

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