綈袍恋恋(読み)テイホウレンレン

デジタル大辞泉 「綈袍恋恋」の意味・読み・例文・類語

ていほう‐れんれん〔テイハウ‐〕【××袍恋恋】

《「史記范睢はんしょ伝の、魏の須賈しゅか范睢を哀れんで厚絹綿入れを与えたという故事から》友情のあついこと、また友情の変わらないことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「綈袍恋恋」の意味・読み・例文・類語

ていほう‐れんれん テイハウ‥【綈袍恋恋】

〘名〙 (秦の宰相范雎(はんしょ)が、無実の罪で自分を追ったかつての主人魏の須賈(しゅか)が魏の使者として秦に来た時、わざとぼろを着て会ったところ、須賈はその姿を哀れんで綈袍を与え、あとで宰相と知って謝罪したとき、范雎は、「然公之所以得一レ死者、以綈袍恋恋有故人之意」といってその旧怨を許したという「史記‐范雎伝」の故事から) 友情の厚いこと。友情の変わらないことのたとえ。

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