継桜王子跡(読み)つぎざくらおうじあと

日本歴史地名大系 「継桜王子跡」の解説

継桜王子跡
つぎざくらおうじあと

[現在地名]中辺路町野中

野中のなかの中央部、熊野街道中辺路沿いに跡地がある。熊野九十九王子の一で、通称若一にやくいち王子権現といった。旧村社。県指定史跡。「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月二四日条に「道左傍有続桜樹、本檜木也、誠希者也」とあり、一二世紀初頭すでに継桜が注目され、のちこの地に王子社が設けられたときに継桜王子と称したのであろう。「後鳥羽院熊野御幸記」建仁元年(一二〇一)一〇月一四日条に、参拝した王子名をあげたなかに「継桜サクラ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android