続氏(読み)ぞくし

精選版 日本国語大辞典 「続氏」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐し【続氏】

〘名〙 興福寺春日大社によって氏人資格を除かれていた藤原氏の者が、その資格を回復されること。継氏(けいし)。⇔放氏
勘仲記‐弘安七年(1284)一〇月一五日「早旦参院、続氏之後、始所出仕也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の続氏の言及

【放氏】より

…衆徒の怒りが解ければ処分が解除され,氏に復帰する。これを続氏とか継氏とかいった。こうして藤原氏の廷臣は放氏を恐れて自由な言動ができず,いったん神木が入洛すると,藤原氏によって大半を占められる朝廷の機能は大きく阻害されたので,放氏は興福寺衆徒が朝廷を脅迫する強力な武器となった。…

※「続氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android