網膜剝離(読み)もうまくはくり

デジタル大辞泉の解説

もうまく‐はくり〔マウマク‐〕【網膜剝離】

網膜外層をなす色素上皮層から、内層をなす神経層がはがれた状態。初期症状として、目の前にほこりが浮いて見える飛蚊症(ひぶんしょう)や、目をつぶっても光がまたたいて見える光視症があり、進行すると視野が欠損する。強度の近視や外傷、糖尿病などでみられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の網膜剝離の言及

【眼底】より

…赤道部変性と呼ばれる変化がその代表である。硝子体の収縮などの変化で容易に網膜に裂孔が生じて網膜剝離(はくり)に進行することがある。
[眼底出血]
 眼底検査は血管を見る検査といっても過言ではない。…

【視野】より

…これらの視野欠損は,病変の種類やその程度により,大小さまざまであり,また部位や形状も異なる。たとえば網膜剝離(はくり)では,剝離した網膜に対応した部位に欠損が生ずる。また緑内障の初期では,ブエルム領域(10度と20度の円周で囲まれた部分)に弓状,半月状の欠損が出現する。…

【光凝固】より

…レーザー凝固装置では,細隙灯顕微鏡にセットして,眼底を検査しながら操作ができるため,急速に普及したものと思われる。凝固した組織がやがて瘢痕(はんこん)・萎縮組織に変わるという生体の反応を治療に結びつけたもので,糖尿病性網膜症や網膜静脈閉塞症で代表される網膜・硝子体出血を起こす網膜血管病変,網膜剝離(はくり)(裂孔・赤道部変性の予防的処置を含む),中心性網膜炎などの場合に行われる。また一部の未熟児網膜症にも適応されるが,いずれも実施にあたっては,真の意味での有効性を見極めた慎重な配慮が必要である。…

【網膜】より


[網膜血管腫]
 網膜の動静脈に異常があり,血管の拡張,増殖,血管瘤形成あるいは動静脈吻合(ふんごう)などを起こす先天性病変。滲出性変化(網膜浮腫,網膜剝離(はくり))により失明に至る危険が高い。幼年期から壮年期にわたり,どの年代にも発症するが,その萌芽は出生直後から存在していると考えられる。…

※「網膜剝離」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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