綿塚村(読み)わたづかむら

日本歴史地名大系 「綿塚村」の解説

綿塚村
わたづかむら

[現在地名]勝沼町綿塚

等々力とどろき村の北西に位置し、西はなか(現山梨市)南東は八代郡下岩崎しもいわさき村。村の北境を田草たくさ川が西流し、西端付近でおも川に合流する。永禄三年(一五六〇)正月二〇日と付箋に記される年月日未詳の武田信玄判物(大善寺文書)に「経田四端 綿塚郷」とみえ、大善だいぜん寺領として安堵されている。この綿塚郷の経田であるが、嘉慶元年(一三八七)一二月一三日の留守所補任状(同文書)によると、同日付の寄進状で綿塚右衛門入道常法が国衙こくが八幡宮(現石和町石和八幡神社)の経田公文職を柏尾かしお大善寺所に寄進したことを留守所が追認しており、武田信玄の寺領安堵状にみえるものと同一の所領をさしているものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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