精選版 日本国語大辞典 「総々」の意味・読み・例文・類語 そう‐ぞう【総総・惣惣】 〘 名詞 〙 ( 「そうそう」とも ) その場にいる者すべて。ある物すべて。みな。全部。また、一団にまとまること。[初出の実例]「吉田御出張御延引故、惣々の衆も不レ被二罷出一候」(出典:小早川家文書‐天正七年(1579)九月七日吉川元春自筆書状)「いと様の、ぼん様のと、惣々が可愛がりて」(出典:松翁道話(1814‐46)一)[その他の文献]〔揚雄‐甘泉賦〕 ふさ‐ふさ【総総・房房】 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )① 多く集まって垂れ下がるさまを表わす語。[初出の実例]「御ぐしのふさふさと短うて、ゆらめきかかりたる」(出典:浜松中納言物語(11C中)二)② 多くてあふれるさま、ひきしまらないでゆとりがあるさまを表わす語。たくさん。[初出の実例]「我着たる物の色あひ、雪の匂ひふさふさとこそめでたさに」(出典:類従本讚岐典侍(1108頃)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例