総稽古(読み)そうげいこ

精選版 日本国語大辞典 「総稽古」の意味・読み・例文・類語

そう‐げいこ【総稽古】

〘名〙 演劇舞踏などで、初日の前に、俳優・伴奏音楽などがそろって、鬘(かつら)衣装はつけないが本番のとおりにする稽古。そうざらい。
評判記役者口三味線(1699)京「惣げいこのまへかたに、太夫本にてあい役者と立あいわろき所をはぶき、みじかき所にしなをつけ」

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デジタル大辞泉 「総稽古」の意味・読み・例文・類語

そう‐げいこ【総稽古】

総浚そうざら2」に同じ。

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世界大百科事典(旧版)内の総稽古の言及

【舞台稽古】より

…演劇,オペラ,バレエなど舞台芸術における稽古の最終仕上げ段階をいう。それは演出家の演出意図(演出)が総合的に初めて舞台上に現実化する〈総稽古〉の場でもある。演劇を例にとり通常の稽古の手順を説明すれば,まず戯曲作者自身が自作をスタッフ,キャストに読んで聞かせる〈本読み〉から始まり,演出家を中心にして俳優たちによって行われる脚本理解の〈読合(よみあわ)せ〉稽古,立って動きをつけながら行う〈立(たち)稽古〉〈衣裳合せ〉となり,このような過程を経て脚本を肉体化した演技者たちが,公演時同様に調整された舞台装置,舞台照明,音響効果などの舞台条件下で,演出家の指揮のもと舞台監督の指示に従って行われるのがこの舞台稽古(総稽古)である。…

※「総稽古」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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