総浚(読み)そうざらい

精選版 日本国語大辞典 「総浚」の意味・読み・例文・類語

そう‐ざらい‥ざらひ【総浚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. すべての物事を列挙し、取りあげてみること。そうざらえ。「問題点を総ざらいする」
  3. 習ったもの、学んだことなどを全部復習すること。そうざらえ。
  4. 演劇音楽舞踊などで、公開以前に出演者が全部集まって、本番どおりに演ずる稽古。また、それをすること。総稽古。そうざらえ。
    1. [初出の実例]「ながきつらね抔は〈略〉別に稽古して、惣ざらひの時はいはぬ事也」(出典:劇場新話(1804頃)上)
    2. 「大部屋は第三層(三階)にありて、本読み、稽古、惣ざらひ等またここにて勤む」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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