練光寺跡(読み)れんこうじあと

日本歴史地名大系 「練光寺跡」の解説

練光寺跡
れんこうじあと

[現在地名]長野市松代町東条

東条ひがしじよう村字岩沢いわさわにあった真言宗の寺。

練光寺の初見は、天正一〇年(一五八二)で「続旧記集」には海津城主に返り咲いた村上景国は、明徳寺領(豊栄とよさか村)をこの寺の寺領と交代することがみえる。しかし寺伝では保延年中(一一三五―四一)村上義重の開基とし、密蔵院練光寺と称したという(長野県町村誌)。また慶長一六年(一六一一)の東光寺文書には「すわの宮満蔵院寺、今日明候間、御出候て被成御相談可被成御心得候哉、三九(花井吉成)様御帰城之上、いよいよ得御意、御馳走可申上候、恐惶謹言」と松平忠輝家臣から東条法印宛書状がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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