縁に付く(読み)エンニツク

デジタル大辞泉 「縁に付く」の意味・読み・例文・類語

えん・く

嫁入りする。また、嫁入りさせる。
「あの子を国で―・けるとて」〈浄・氷の朔日

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「縁に付く」の意味・読み・例文・類語

えん【縁】 に 付(つ)

  1. [ 一 ] ( 「付く」が四段活用の場合 )
    1. つてを頼る。てづるを求める。
      1. [初出の実例]「あまつさへゑんにつき平家に奉公つかまつりけるが」(出典:金刀比羅本平治(1220頃か)下)
    2. 嫁入りする。縁づく。
      1. [初出の実例]「壱人の息女を持給ふが御縁(エン)につかせ給ふ所に」(出典:雲形本狂言・禁野(室町末‐近世初))
  2. [ 二 ] ( 「付く」が下二段活用の場合 ) 娘を嫁入りさせる。とつがせる。縁づかせる。
    1. [初出の実例]「あの子を国でえんに付るとて」(出典:浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)上)

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