縁覚乗(読み)エンガクジョウ

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精選版 日本国語大辞典 「縁覚乗」の意味・読み・例文・類語

えんがく‐じょう【縁覚乗】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。仏陀の教えによらないで、ひとり十二図像の道理を観じてさとる立場。二乗、三乗の一つ

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世界大百科事典(旧版)内の縁覚乗の言及

【三乗】より

…乗は〈乗物〉であって,人間が悟りの境界へ至るための乗物すなわち教えを意味している。大乗仏教では全仏教を声聞乗(しようもんじよう),縁覚乗(えんがくじよう),菩薩乗(ぼさつじよう)の3種に分け,それぞれ能力の異なった3種類の対象のために異なった教えがあるとしている。声聞は最も能力の劣ったもので,仏の声に導かれてみずからの悟りのみを求めるものであり,次位の縁覚はひとりで悟りを開いたもの,最上位の菩薩はみずからのためのみならずいっさいの人間の悟りのために修行しているものを意味し,声聞,縁覚は自利,菩薩は自利利他とする。…

※「縁覚乗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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