縄誑(読み)なわたらし

精選版 日本国語大辞典 「縄誑」の意味・読み・例文・類語

なわ‐たらし なは‥【縄誑】

〘名〙 (「なわだらし」とも。「たらし」はだます意)
① 縛った縄をはずして逃げること。なわぬけ。
※天理本狂言・狐塚(室町末‐近世初)「古狐でなわだらしをしたげな」
② 縄を使ってする曲芸一つ一人盗賊に扮し、他の一人がこれを縛り、こっけいなしぐさの掛合いのあとで、縛られた者が縄から抜けだす。
※俳諧・鷹筑波(1638)一「すぢりもぢれる心むつかし しばりやうみるになるまいなはたらし〈日如〉」

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